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SEO対策で整理しておきたいガイドラインと指標

 

SEO対策で整理しておきたいガイドラインと指標 

 

SEO対策は一時的な施策ではなく、中長期で継続して実施していく施策であることを伝えるためにも、SEO対策の特徴と効果を改めて整理してみました。

この記事は、こんな方におすすめです。

  • これからSEO対策をしようとしている方、もしくは、SEO対策を始めて間もない方
  • 改めて、SEO対策の基本事項を整理しておきたい方

SEO対策を実施するにあたり、整理しておきたい項目

SEO対策は中長期の施策である

SEO対策は、中長期にわたって継続的に取り組むことで効果を発揮する施策です。
短期で効果が得られないため、記事を書き続けられる体制や執筆の工数、時には外注費などを考慮して始める必要があります。また、記事を公開した後の定期的なメンテナンスも必要です。

【関連記事】SEO対策は即効性がないことを説明したい時のまとめ

SEO記事は資産になる

SEOで作った記事は、一時的なコンテンツではなく、長期的に効果を発揮する「資産」となります。質の高いコンテンツを作り続けることで、サイトへのアクセスが安定し、リードを継続的に獲得できる仕組みが構築されます。

SEO対策が営業活動を後押しする

SEO対策を通じて検索結果の上位に表示されると、見込み顧客に自社のサービスやソリューションを知ってもらう機会が増えます。特に、ユーザーが抱える課題に対して的確な解決策を提示できると、ユーザーは「この会社なら信頼できる」と感じるようになり、その結果、商談や問い合わせに至りやすくなり、売上アップにも貢献します。

SEO対策のガイドライン

Googleの評価基準「E-E-A-T」

「E-E-A-T」は、Googleがサイトのコンテンツ品質を評価する際の基準です。2022年12月に「Experience(経験)」が評価に組み込まれました。専門的な知識に基づいたコンテンツであること、信頼性のある情報源であることが、検索順位に大きな影響を与えるため、これらを意識したコンテンツ制作が求められます。

  • Experience|経験に基づいている記事であること
  • Expertise|専門性があること
  • Authoritativeness|他社からも評価されていること
  • Trustworthiness|信頼に値する記事であること

品質評価ガイドライン「YMYL」

「YMYL(Your Money or Your Life)」は、特に金融、医療、法務など、人々の生活に重大な影響を与える情報に対して、Googleが厳しい基準を設けているガイドラインです。このようなトピックに関するコンテンツでは、特に信頼性と正確性が求められ、誤った情報や不正確な内容が含まれると、検索順位が大幅に下がる可能性があります。信頼できる情報源からのデータや引用を使用し、権威性を示すことが重要です。

SEO対策における指標

トラフィック

指標 目安の数字
オーガニックトラフィック 60%以上を目指す。
直帰率 40~60%程度。50%以下ならば良好、70%以上なら改善しましょう。
新規ユーザー比率/リピーター比率 新規ユーザー比率60%で、新規
コンバージョン数(CV)・コンバージョン率(CVR) LPからのCVRは2~3%を目指す。

検索順位・検索結果関連指標

指標 目安の数字
キーワードランキング トップ10位以内(1ページ目表示) に入ることを中期目標とする。
クリック率(CTR) 1位表示であれば20~30%以上
2~3位で10~20%程度
4~10位で1桁台後半~10%程度

より詳細の指標として、CTRに影響がある、SERPフィーチャー獲得状況があります。SEOツール(Ahrefs、SEMrush、SISTRIX、RankRangerなど)でモニタリング可能なようです。

SERPフィーチャー獲得状況
・Featured Snippet(強調スニペット):検索結果の最上部にテキストや画像がハイライト表示される、Q&A形式のコンテンツ
・People Also Ask(他の人はこちらも質問しています):ユーザーがよく尋ねる関連質問を折りたたみ形式で表示するボックス
・ローカルパック(Local Pack):地図と一緒に周辺地域の店舗・施設情報を表示
・画像カルーセル(Image Pack):関連画像を横並びで表示
・リッチリザルト(Rich Results):レビュー星評価、レシピ、イベント、FAQなど、構造化データに基づくリッチな情報表示

SEO対策における技術的な指標

指標 目安の数字
サイト速度・ページエクスペリエンス Core Web Vitalsの理想値(Googleが示す目標値)
・LCP(Largest Contentful Paint): 2.5秒以内
・FID(First Input Delay): 100ミリ秒以内
・CLS(Cumulative Layout Shift): 0.1未満
モバイルフレンドリー度合い SearchConsoleで調査
インデックス状況・クローリングエラー →調べ方

SearchConsoleで調査で確認できること
モバイルフレンドリー度合い:「エクスペリエンス」→「モバイルユーザビリティ」
インデックス状況・クローリングエラー:「インデックス カバレッジ」レポート、「URL検査」バー

キーワード戦略・競合分析指標

指標 目安の数字
キーワード難易度 AhrefsやSEMrushでKDスコアが30以下の比較的容易なキーワードで上位表示できるか確認し、徐々にKDが高い領域にも挑戦する、といったステップアップが参考になります。
検索ボリューム ターゲットキーワードで、検索ボリュームの 5~10%以上 のトラフィックの獲得を目指す。

SearchConsoleで調べられる指標
競合比較の方法モバイルフレンドリー度合い
:「エクスペリエンス」→「モバイルユーザビリティ」
インデックス状況・クローリングエラー:「インデックス カバレッジ」レポート、「URL検査」バー

SEO対策の注意事項

キーワードではなく、コンテンツの質を優先

低品質なコンテンツは、いくらSEO対策を施しても、評価されません。ユーザーにとって価値のある情報を提供することが、何よりも優先されます。また、継続して提供してくことも重要です。

ブラックハットSEOはしない

SEOの施策には「ホワイトハットSEO」と「ブラックハットSEO」という手法がありますが、ブラックハットSEOは避けるべきです。20年ほど前に流行った、被リンクを大量に購入したり、不自然な形でキーワードを詰め込んだりする手法は軒並みペナルティを受けたはず。まだ似たようなサービスの売り込みがあったりしますが、一度始めると、順位が下がるため、辞められなくなり、コストはかかり続けますし、長期的には必ずペナルティを受けるリスクがあります。

Googleなどの検索エンジンは、不正な手法で順位を上げようとするサイトに対して非常に厳しい姿勢を取っており、最悪の場合、検索結果から完全に除外されることもあります。持続的に価値を提供し、信頼されるサイトを構築することが、最も安全かつ効果的なSEO対策です。