MA(マーケティングオートメーション)ツールとして、とても使いやすい「HubSpot Marketing Hub」の無料版のご紹介です。日本でのシェアはぎりぎり5位以内に入っている「HubSpot...
HubSpotのContentHub(無料版)の特徴
HubSpotのCMSは、Content Hub(旧CMS Hub)という名前で知られています。MarketingHubというMAツール(マーケティングオートメーション)や、SalesHubというSFAツールもあり、それらは一つのCRMで統合されています。そのため、後々にMAツール(マーケティングオートメーション)を利用したいとなった時の連携作業は不要。操作もシームレスなのが特徴です。
Content Hubとは?
Content Hubの基本概念
Content Hub(旧CMS Hub)は、マーケティングオートメーションツールで有名なHubSpotが提供するウェブサイト構築プラットフォームです。特に、企業のコンテンツ管理やデジタルマーケティング戦略の実行をサポートするために設計されています。ユーザーは、簡単にコンテンツを作成し、公開し、分析できる機能を利用することができます。
Content HubとWordPressとの違い
Content Hubは、単なるコンテンツ管理に留まらず、マーケティングや営業機能と統合されている点が大きな特徴です。例えば、SEO対策やリード獲得に関するツールが標準装備されており、ユーザーは専門的な知識がなくても効果的にウェブサイトを運営できます。一方、WordPressは自由度が高いものの、追加プラグインが必要になることが多く、初心者には扱いづらい場合があります。
Content Hubの特徴
少しの専門知識で簡単にウェブサイトを構築
Content Hub(旧CMS Hub)は、ユーザーが技術的な知識を持っていなくても、簡単にウェブサイトを作成できるよう設計されています。フレンドリーなUIを備えており、ドラッグアンドドロップでコンテンツを配置できるため、初心者でも扱いやすいです。また、豊富なテンプレートが用意されており、デザインマネージャーを使えばHTMLとCSSの知識が少しあればカスタマイズも簡単に行えます。
WordPressからの移行が可能
既存のウェブサイトがある場合は、コンテンツの移行が必要です。HubSpotには、WordPressからの移行をサポートする「WordPress Connect」という無料機能があります。この機能を使用することで、ブログのホームページのURLを入力するだけで、WordPressで作成された記事をHubSpotに簡単にインポートできます。
また、HubSpotの移行サービスでは、専任の移行支援担当者がサポートしながら、コンテンツをContent Hub内に再構築します。移行時には、新しいテーマが使用され、ブランド要素の更新も選択できます。移行プロセスは通常、2~4週間で完了します。
とても残念な点
下書中のプレビューが、セキュアな環境ではできません。管理画面から確認用のURLが発行されるのですが、そのURLをふめば、だれでもアクセスが可能な仕様となっています。BtoB向けのサービスと唄いながら、この仕様は非常に残念に思っています。
利用していて思う残念な点
無料版だからか、かなりキャッシュが強いです。仕事では、Professionalを利用していて、Professionalでもキャッシュの強さは感じますが、無料版はさらに感じます。新規に公開したコンテンツが数分、ひどい時には10分以上経っても反映されないこともよくあります。
無料だと、予期無く404エラーが多発する?
・突然トップページが404エラーとなり、回復に1日以上かかった。原因は不明。
・2024年12月7日現在、ブログで作成したタグのリストページで404エラー発生し、様子見中。
Content Hubの主な機能
コンテンツ管理機能
Content Hub(旧CMS Hub)は、ブログやウェブページの作成が簡単に行え、直感的なインターフェースを通じてコンテンツの編集が可能です。テンプレートやモジュールを活用することで、デザインのカスタマイズも容易です。
SEO対策機能
ページ作成時に自動でSEOの推奨事項を提示する機能があり、キーワードの最適化やメタデータの管理も簡単に行えます。これにより、検索エンジンでの可視性を向上させることができます。
分析・レポート機能
Content Hub(旧CMS Hub)には、訪問者の行動やコンテンツのパフォーマンスを分析するためのアナリティクスツールが組み込まれています。トレンドを見るにとどまりますので、より詳細に分析したい場合は、GA4が必要になります。
【関連記事】HubSpotは無料でどこまでできるか?レポートダッシュボード編
レポートダッシュボードの機能も簡単にまとめてあります。
CRMと連携したパーソナライズ機能
HubSpot CRMとのシームレスな統合が可能で、リードや顧客のデータを簡単に管理できます。CRMが持っている値をもとに、表示を変更できる「スマートルール」もあり、より精度の高いパーソナライズが可能になります。
Content Hub 無料版と有料版の違い
無料版のHubSpotを利用する際は、ウェブページやランディングページ、ブログの作成数に注意が必要です。無料版では、それぞれの数が制限されており、成長を続けるビジネスにとっては十分なコンテンツを作成できない可能性があります。また、無料版では、多言語コンテンツをウェブサイトやブログで作成する際に制限があり、ランディングページには対応していないなどの制限があります。これらを理解した上で、無料プランを効果的に活用しましょう。
HubSpot公式ページより抜粋
HubSpot無料ツール価格表
機能 | 無料版 | 有料版(Starter) |
---|---|---|
レポートダッシュボード | 最大2件のダッシュボード、ダッシュボードあたりそれぞれ5件のレポート | 10件のダッシュボード、ダッシュボードあたり10件のレポート |
ウェブサイトのトラフィック分析 | 標準ウェブ アナリティクス ダッシュボード | 標準ウェブ アナリティクス ダッシュボード |
広告管理 | 全ての広告タイプを使用可 シンプルなウェブサイトオーディエンスのみ |
全ての広告タイプを使用可 2件のコンタクトおよび会社リストオーディエンス |
カスタムドメインを接続 | 利用可能 | 利用可能 |
ウェブサイト構造のインポート | 利用可能 | 利用可能 |
サイトのエクスポート | 利用可能 | 利用可能 |
ブログエクスポート | 利用可能 | 利用可能 |
CRMのエクスポート |
1日あたり最大300件のエクスポート合計と、APIによる1日あたり最大30件のエクスポート
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1日あたり最大300件のエクスポート合計と、APIによる1日あたり最大30件のエクスポート |
デザインマネージャー | 利用可能 | 利用可能 |
モバイル最適化 | 利用可能 | 利用可能 |
多言語コンテンツの制作 | HubSpotがサポートする最大3つの言語でウェブサイトページとブログ記事の多言語バージョンを作成できます。ランディングページはご利用いただけません。 | HubSpotがサポートする最大3つの言語でウェブサイトページ、ランディングページ、ブログ記事の多言語バージョンを作成できます。 |
ウェブサイトページ |
ウェブサイトページが合計で最大30件。
HubSpotロゴが表示されます。
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ウェブサイトページが合計で最大30件。
HubSpotロゴが削除されます。
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ランディングページ | ランディングページが合計で最大30件。HubSpotロゴが表示されます。 | ランディングページが合計で最大30件。カスタムテンプレートが利用できます。HubSpotロゴは表示されません。 |
AIブログ |
ウェブサイトと同じサブドメインでの1件のブログ。最大100件のブログ記事、20人の執筆者、50件のタグ。HubSpotロゴが含まれます。
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ウェブサイトと同じサブドメインでの1件のブログ。最大10,000件のブログ記事、最大20人の執筆者、50件のタグが含まれます。HubSpotロゴが削除されます。 |
SEO推奨(アドバイス) | 基本的なSEO推奨 | 基本的なSEO推奨 |
ウェブチャット | HubSpotロゴが含まれます | HubSpotロゴを削除 |
フォーム | 制限付き機能 |
HubSpotロゴを削除
その他追加機能あり
|
チャットボット | 制限付き機能 | 追加機能 |
製品ライブラリー | 最大100件の製品 | 最大100万件の製品 |
まとめ
Content Hub(旧CMS Hub)は、テンプレートも豊富で、フレンドリーなUIのため、初心者でも使いやすいCMSです。HTMLやCSSが少しわかる程度でも、カスタマイズも簡単なので、自由度も高まります。
一番のおすすめポイントは、MA(マーケティングオートメーション)との連携にあります。初期投資を抑えつつ、コンテンツの質を向上させたい方に、おすすめです。
【関連記事】HubSpotは無料でどこまでできるか?
無料で使える機能一覧についてまとめてあります。