次に書くブログのテーマ、どうやって決めていますか?ManusとClaudeを使った私なりの調査フロー
この記事では、Manus(AIエージェント)でサイト調査を行い、その結果をClaudeに渡してテーマを絞り込むという流れを実際にやってみた記録をお伝えします。まず「どういう手順で、何ができたか」を先にお伝えし、各ツールの詳細や条件は後半にまとめます。
- 書きたいネタはあるが、それが読まれるかどうかわからなくて手が止まる
- 競合サイトと内容がかぶっているような気がして、差別化の根拠が持てない
- AIを活用したいが、何をどの順番で使えばいいかイメージできない
Manusで「外から見た自分のサイト」を把握する
Manusに何を頼んだか
Manusは、ゴールを伝えるとブラウザ操作・情報収集・資料作成までを自律的に進めてくれるAIエージェントです。ChatGPTやClaudeのように「質問に答える」タイプとは異なり、「指示した作業を最後まで自分でやり切る」という動き方をします。
私がManusに依頼したのは、自分のサイトURLを渡した上での調査です。指示はこのような形で出しました。
「私のサイト(URL)をリサーチしてください。現在の強みと競合との差、そして読者が求めている可能性のあるトピックを分析して、レポート形式でまとめてください」
情報収集者と意思決定者のギャップ
BtoBの購買プロセスでは、情報収集と意思決定を別の人物が担うケースが大半です。現場担当者が情報を集め、部長・役員クラスが予算を承認する。このギャップを無視したコンテンツ設計が、商談化率の低迷を引き起こします。
資料ダウンロードが増えているのに商談化しない場合、そのリードの多くは「上長に提案する前段階の情報収集者」です。彼らは導入を決める権限を持っていません。
この構造を理解した上でコンテンツを設計しないと、いくらSEOやホワイトペーパーに投資しても、商談化率は改善しません。
このエリアは、事例や注目すべき情報などを記述します。文脈の流れからは独立した内容を書くエリアとします。
返ってきたレポートに何が書いてあったか
Manusが出力したレポートには、サイトのテーマ傾向・扱っているキーワードの分布・競合サイトとの内容比較・まだカバーできていないトピックの候補、などが整理されていました。
特に役立ったのは「似たような記事が複数あって、互いに食い合っている可能性がある」という指摘です。自分では気づいていなかった視点で、客観視の材料としてかなり使えました。このレポートを次のステップ、Claudeへの入力として使います。
ManusのレポートをClaudeで「次の一手」に変換する
Manusのレポートだけでは「何を書くか」は決まらない
Manusが出してくれたレポートは、客観的なデータや分析の整理としては便利です。ただ、「では次に何を書くか」という判断まで自動でやってくれるわけではありません。データをもとに、自分の意図や読者像とすり合わせながら選ぶ作業は、別途必要になります。
そこで、レポートをClaudeに渡してテーマの提案と絞り込みを依頼する、という流れに切り替えます。
役割の分担イメージ
Manus:サイトと市場を「外から見る」調査担当。レポートを出力する
Claude:レポートをもとに「次に何を書くか」を一緒に考える思考担当
Claudeへの渡し方と依頼のポイント
Manusが出力したレポートのテキストをコピーして、Claudeのチャットに貼り付けます。そのうえで、以下のような形で依頼します。
「この分析結果をもとに、私のブログで次に書くべき記事のテーマを5つ提案してください。その後、読者のターゲットや記事の目的について質問しながら、一緒に1つに絞り込んでください」
依頼の末尾に「質問しながら一緒に絞り込んでください」と付け加えるのがポイントです。こうすることでClaudeは、いきなり答えを出すのではなく「ターゲットは初心者ですか、実務経験者ですか?」「この記事の目的は集客ですか、信頼構築ですか?」といった確認を投げかけてくれます。自分の意図を整理するきっかけにもなります。
Claudeのプロジェクト機能で精度を上げる
レポートをプロジェクトに常駐させる
Claudeには「プロジェクト」という機能があります。特定のドキュメントをアップロードしておくと、毎回内容を貼り付けなくても参照できる状態を維持できます。
Manusが作成したレポートをプロジェクトに読み込ませておくと、「このサイトのコンテキストを把握した上で提案してくれる」という状態が続きます。毎回「うちのサイトはこういうサイトで…」と説明し直す手間がなくなるため、やりとりの密度が上がります。
Claudeのプロジェクト機能やSEOへの活用については、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
テーマが決まったら構成案まで続けて出力させる
テーマが1つに絞り込めたら、そのままClaudeに構成案の作成を依頼します。「このテーマで、H2・H3の構成案を作ってください。読者の悩みの流れに沿って整理してほしいです」と伝えると、記事のたたき台がそのまま出てきます。
「テーマを決める→構成を考える」という工程が、調査の裏付けを持ったまま一気に進む感覚があります。ブログ記事全般の書き方についてはSEOを意識した記事の書き方、ブログ立ち上げ直後の「何を書くか」という壁についてはこちらの記事も参考になります。
Manusの無料範囲で、実際に何ができるか
ここまで紹介したフローは、Manusの無料プランで実行できます。ただし、無料プランには制限があります。使う前に把握しておいた方がいい点をまとめておきます。
無料プランでできること・できないこと(2026年4月時点)
無料プランで使えること
・登録時にボーナスとして1,000クレジットが付与される
・毎日300クレジットが付与される
・エージェントモード(Manus 1.6 Lite)でタスクを自律実行できる
・チャットモードはクレジット消費なしで利用できる
・スケジュールタスクを2件まで登録できる
無料プランの制限
・エージェントモードで使えるモデルは「Manus 1.6 Lite」のみ(高性能モデルは有料)
・複雑なタスクは1回で300クレジット前後を消費することがある
・クレジットが途中で切れると、タスクがそこで止まる
1回のリサーチでどのくらい消費するか
「ワイドリサーチ+レポート作成」を1タスクで依頼すると、おおよそ200〜300クレジット前後の消費になることが多いです。つまり無料の範囲では、1日あたり1回程度のリサーチが現実的なラインです。
| タスクの種類 | クレジット消費の目安 | 現実的な使い方 |
|---|---|---|
| 自サイトの概要調査+レポート出力 | 200〜300クレジット程度 | 週に1〜2回、集中して使う |
| 特定の競合サイト1件の分析 | 100〜200クレジット程度 | 対象を絞れば複数回可能 |
| 特定キーワードの検索結果調査 | 100〜150クレジット程度 | テーマ候補の絞り込みに向く |
クレジットの消費量はタスクの複雑さによって変わるため、あくまで目安です。
スケジュールタスクで自動化はできるが、設計が必要
無料プランでもスケジュールタスクは2件まで登録できます。「毎週月曜日に先週の動向をリサーチする」という定期実行は、理論上は可能です。
ただし、1日のクレジット上限が300のため、大きなリサーチタスクを週1回走らせるとその日の分を使い切ります。自動化を活かしたいなら、タスクの内容を軽めに設計するか、有料プランへの移行を視野に入れる必要があります。「無料で完全自動化」はかなりギリギリのラインと考えておいた方が現実的です。
テーマ選びが「勘」になっていた
少し話が前後しますが、なぜこのフローを試したのか、背景を書いておきます。
私はしばらくの間、「なんとなく書けそうなこと」「最近気になっていたこと」という感覚でテーマを選んでいました。記事は書けるのですが、アクセスが伸びない記事が増えてきたとき、「そもそもこのテーマを読みたい人がいたのか」という疑問が後から出てくるようになりました。
読者のニーズを確かめないまま書き続けると、競合と似たような記事を量産してしまったり、検索されていないキーワードに時間をかけてしまったりします。その状態を変えたくて、Manusを起点にした調査フローを試してみました。
ブログの収益化を意識したテーマ選定についてはこちらの記事でも整理しています。テーマの方向性と収益化の目標をセットで考えると、記事の優先順位が立てやすくなります。
まとめ:2つのAIの役割を分けると、迷いが減る
このフローを試してみて、整理できたことをまとめます。
やってみてわかったこと
よかった点
「感覚でテーマを決める」から「データをもとに候補を出して、自分の意図と照らし合わせて選ぶ」という流れに変わった。書き始めるときの迷いが少し減った。
正直な限界
Manusの無料プランはクレジットが想定より早くなくなる。「毎週自動でリサーチを回す」使い方を無料で継続するのは難しく、「月に数回、集中して使う」くらいのイメージで始めるのが現実的。
完全自動化を目的にするより、「テーマ決めで手が止まる時間を減らしたい」という用途であれば、無料範囲でも試してみる価値はあります。
SEOの基本チェックリストはこちらにまとめています。テーマが決まった後の執筆フェーズでも参考にしてみてください。
この記事を書いた人[ABOUT]
IT・デジタルマーケティング領域で20年以上の実務経験。現在は、デジタルマーケティングの組織浸透や業務効率化を担当しています。
「予算がない」「人が足りない」「MAツールを入れたけれど活用しきれない」「営業の協力が得られない」といった、理想通りにいかない実務の壁を数多く経験。今日も奮闘中です。
