実は伝わっていなかったマーケティング用語、いろいろあるはず。あとで誤解がとけたり、関係性が崩れたりと、マーケターなら一度は感じたことがある“専門用語の壁”。用語集としてまとめてみました。...
目的別|効果が出やすいメールマーケティング
BtoBのデジタルマーケティングにおいて、メールマーケティングは非常に有効な手段で、効果が出やすい施策です。現在の状況別に、効果的なメールマーケティングの始め方をまとめました。
こんな方にお勧めです
- メールマーケティングを始めようとしている方
- メールマーケティングのイメージがつかない方
メールマーケティングで期待できる効果
メールマーケティングは、ターゲットとの関係を強化し、ビジネス成果を向上させるために幅広く活用されています。以下の効果が期待できます。
見込み顧客との関係構築
メールを通じて継続的に情報を提供し、信頼関係を築きます。
潜在層から顕在層への引き上げ
課題解決の情報を提供することで、ターゲットのニーズを顕在化させます。
商談率の向上
リードを育成し、適切なタイミングで商談につなげます。
ブランド認知の向上
定期的なメール配信により、純粋想起を狙ったブランド認知向上が可能です。
【関連記事】メールマーケティングの基本戦略|効果あるの?
現状別に見るメールマーケティングの活用アイデア
1. ブログ運用を頑張っている方向けのメール活用
オウンドメディアを活用し、ブログを中心に定期更新している場合に有効な方法です。SEO対策を意識してブログを運用している場合や、読者をホワイトペーパーダウンロードへ誘導する仕組みを取り入れたい場合におすすめです。
仕組みの例
ブログ記事+ホワイトペーパーの連携
ブログ記事のテーマに関連するホワイトペーパーを用意し、記事の読後にダウンロードを促します。
ダウンロード後にメールを定期配信し、顧客との関係を構築します。
顕在層の見極め
ダウンロード時に企業規模・業種・役職などのプロファイルを収集し、初回メールの反応を基にターゲットを判別します。
メール配信のポイント
- 週1回配信:定期的にサービス名や商品名を含めたメールを配信し、純粋想起を狙います。
- 検索意図に応じたコンテンツ提供:ブログ記事では潜在層向けの課題解決ノウハウを提供し、次のステップとしてホワイトペーパーやサービス紹介に誘導します。
2. セミナーを軸にマーケティングを行っている場合
メインの施策がセミナーを開催になっていて、オウンドメディアの更新が不定期になっている場合にお勧め。
仕組みの例
セミナー関連メールの活用
リマインドメール:セミナーの日時や参加方法を通知し、参加率を向上させます。
アンケート依頼メール:セミナー後にアンケートを送信し、回答者には特典を付与します。
アポイントメールの最適化
セミナー後、商談希望者にアポイントメールを送信。未開封の場合はタイトルを変更して再送します。
メール配信のポイント
- アンケート回答を活用:回答データを基にプロファイルを拡充し、見込み顧客の次のステップを設計します。
- セミナー資料や特典を提供:関心を維持し、継続的なコミュニケーションを促します。
3. 展示会を軸に営業活動を行っている場合
展示会をメインにリードを獲得。オウンドメディアが無いこともあり、コーポレートサイトが集客の軸になっている方にお勧め。
仕組みの例
- 展示会参加者に対してフォローアップメールを送信し、興味を持った顧客を次のアクションに誘導します。
- アンケートメールを通じて、プロファイル情報を収集し、営業活動に活用します。
メール配信のポイント
- 顧客の関心度に応じた個別的な提案を含める。
- 展示会後も継続的に接点を持ち、関係を維持する。
メールマーケティング成功のカギを握る3つのポイント
1. ターゲットに合わせたメール設計
見込み顧客と既存顧客、潜在層と顕在層、ホットリードとコールドリードなど、リードの状態はさまざまです。そこで重要なのが「セグメント」です。
セグメントのコツ
- 最低2つ(例:ホット/コールド)は設定し、運用が破綻しない範囲で細分化する。
- セグメントが多すぎると管理負荷が増え、分析の精度が落ちるので注意。
パーソナライズコンテンツ
- 顕在層やホットリードには、業種・役職などに応じて内容をアレンジしたメールを送信。
- 相手がほしいタイミングで、有益な情報を提供することが重要。
セグメントやパーソナライズには、MA(マーケティングオートメーション)ツールが便利です。
個人的には、無料・無期限で利用できる、HubSpot社のMarketingHubをお勧めします。
HubSpotのMAツール「Marketing Hub」とは?無料プランの特徴と魅力
で紹介していますので、参考になれば幸いです。
2. 一貫性のある配信スケジュール
定期的な配信は、顧客との接点を継続し、ブランド想起を促すために欠かせません。配信時間の工夫も効果を大きく左右します。
配信の頻度
週1回、月2回など、あらかじめ計画を立てて実施。
配信のタイミング
BtoBの場合は、朝一(出勤後)や午後一(ランチ後)などメールチェックのタイミングが狙い目。
3. 目標指標(KPI)の明確化
メール配信の成果を測るために、KPI(重要指標)を定めておきましょう。
メール配信で見る指標は、下記のとおりです。
主なKPI例
開封率(Open Rate):件名の魅力やセグメントの適切さを判断する指標。
クリック率(CTR):コンテンツの興味度合いやリンク配置の最適化に影響。
コンバージョン率(CVR):ダウンロード、問い合わせ、購買などの最終行動に結びついたかを測定。
配信停止率(Unsubscribe Rate):内容の関連性や配信頻度が適切かを見直すきっかけになる。
まとめ
BtoBのデジタルマーケティングにおけるメールマーケティングは、潜在顧客から既存顧客まで幅広い層とのコミュニケーションを可能にし、商談創出やブランド認知の向上に大きく貢献します。
ターゲットの状態に応じたセグメント、定期的な配信スケジュール、そして明確なKPIを設定することで、効率的にリードを育成し、ビジネス成果の最大化を狙えます。
これからメールマーケティングを始める方に、下記の記事も参考になれば幸いです。
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