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ペルソナ設定とカスタマージャーニーの基本|顧客理解を深める戦略の第一歩

ペルソナ設定とカスタマージャーニーの基本|顧客理解を深める戦略の第一歩

 

ペルソナとカスタマージャーニーとは?

 マーケティングで成果を上げるためには、顧客理解が不可欠です。
その基盤となるのが「ペルソナ設定」と「カスタマージャーニー」です。
これらを組み合わせることで、顧客視点に立った施策の設計が可能となり、マーケティングの精度が飛躍的に向上します。
本記事では、ペルソナとカスタマージャーニーの基本概念からBtoBとBtoCでの違いまでを詳しく解説します。

ペルソナ設定とは?顧客理解の土台を築く

ペルソナ設定の目的と重要性

ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に描くことです。
単なる「ターゲット層」ではなく、年齢、職業、趣味、課題、価値観などを詳細に定義します。
ペルソナ設定の目的は、顧客視点での施策立案を可能にすることです。

  • 顧客目線での施策立案ができる
  • マーケティングメッセージの一貫性が保てる
  • 社内の共通認識が生まれる

また、部門間や担当者同士で意見が分かれた際には、ペルソナを基準に立ち返ることで議論が顧客視点に軌道修正され、建設的な解決策を見出しやすくなります。

理想的なペルソナとは?具体例で理解する

ペルソナシートの例

理想的なペルソナは「実在しそうな人物像」です。具体例を示すことで、理解が深まります。

  • 名前:田中 健
  • 年齢:35歳
  • 職種:大企業の営業部門からマーケ部門立ち上げを任された
  • 課題:マーケ全体の流れは理解しているが、施策の具体的な方法が不明

BtoBとBtoCでのペルソナ設定項目の違い

BtoBとBtoCでは、ペルソナ設定で重視する項目に違いが見られます。ただし、基本的な枠組みは共通しており、主に重視するポイントや詳細な項目が異なります。

  • 共通する基本項目
    • 年齢、性別、職業、収入、家族構成、居住地
  • BtoBで重視される項目
    • 企業情報(業種、規模、売上高など)
    • 役職・担当業務
    • 意思決定プロセスと関与者
    • 業務上の課題と目標
    • 購買の意思決定要因(ROI、効率化、コスト削減など)
  • BtoCで重視される項目:
    • 趣味・関心事、ライフスタイル
    • 課題や悩み、欲求
    • 購買動機、ブランドへの感情的つながり

BtoBは意思決定が論理的で複数の関与者がいるのに対し、BtoCは個人の感情や行動パターンを重視します。

関連記事:ペルソナの作り方|戦略に活かせる具体的手順と失敗しないコツ

ペルソナ設定がマーケティング施策に与える影響

ペルソナが明確になると、マーケティング施策の質が向上します。どのような施策が顧客に響くのかが明確になるためです。

  • コンテンツマーケティング: 顧客が求める情報を的確に提供
  • 広告運用: 効果的なターゲティングが可能
  • 営業活動: 顧客のニーズに沿った提案ができる

さらに、ペルソナは部門間や担当者同士で意見が食い違った際の「共通の基準」としても機能します。施策の方向性について議論が行き詰まったとき、「このペルソナなら何を求めるだろう?」「〇〇さんだったらどう感じるか?」といった視点に立ち返ることで、感情論ではなく顧客視点に基づいた建設的な議論が進められます。

カスタマージャーニーとは?

カスタマージャーにーは、顧客の行動を可視化するフレームワークです。
関連記事:効果的なカスタマージャーニーマップの作成手順【実践で使える成功ポイントも解説】

カスタマージャーニーマップのイメージ

カスタマージャーニーの定義と役割

カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを知り、購入・利用するまでのプロセスを可視化したものです。顧客の行動パターンを理解することで、より効果的な施策を設計できます。

  • 顧客の心理や行動を理解する
  • 各フェーズに適した施策を立案する
  • ボトルネックの特定と改善ができる

なぜカスタマージャーニーが重要なのか?

顧客は一つの接点だけで購買を決めるわけではありません。
複数のタッチポイントを経て意思決定します。
それぞれのタッチポイントで、最適な情報や体験を設計することで、
顧客体験(CX)の向上とコンバージョン率の向上が期待できます。

カスタマージャーニーの基本構成

カスタマージャーニーは、購入までをフェーズ分けして、そのフェーズにどんな体験や情報が必要なのか?を考えます。
フェーズ分けの例

  1. 認知フェーズ: 商品やサービスの存在を知る
  2. 興味フェーズ: 詳細情報を収集する
  3. 検討フェーズ: 他社と比較・検討する
  4. 購入フェーズ: 実際に購入・契約する
  5. 継続フェーズ: リピーターやファン化する

BtoBとBtoCでの違い

BtoBとBtoCでは、カスタマージャーニーの作成方法にも違いがあります。

BtoBの特徴

  • 複数のステークホルダー(決裁者、影響者、利用者など)が存在
  • 長期的な意思決定プロセス(調査、検討、稟議、承認など)
  • 各ステークホルダーごとに異なるニーズと関心を考慮する必要がある

BtoCの特徴

  • 個人単位の意思決定が中心で、購買までのプロセスが短い
  • 感情や直感による意思決定が多く、ブランドイメージや口コミが影響
  • 瞬間的なインパクトを与える施策が有効

複数のペルソナとカスタマージャーニーの管理について

ペルソナは1つに限定する必要はなく、複数存在しても問題ありません
むしろ、異なるターゲット層や顧客属性に応じて複数のペルソナを設定することで、より精緻なマーケティング施策が可能になります。

複数のペルソナが必要なケース

  • 異なる業界や市場をターゲットにしている場合
  • 製品・サービスの用途が多岐にわたる場合
  • 企業規模や担当者ごとに異なるニーズが存在する場合

ペルソナが複数ある場合、各ペルソナに対してカスタマージャーニーを設計するのが理想的です。ただし、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 共通のジャーニーで対応可能な場合: 類似した購買行動や意思決定プロセスを持つペルソナであれば、同じジャーニーで対応することも可能です。
  • 個別のジャーニーが必要な場合: 意思決定プロセスや課題、接触ポイントが大きく異なる場合は、それぞれ専用のカスタマージャーニーを作成する方が効果的です。

ペルソナとカスタマージャーニーは「1対1」で対応する必要はなく、目的や施策に応じて柔軟に設計することが重要です。 

ペルソナとカスタマージャーニーの見直しの重要性

 ペルソナとカスタマージャーニーは、一度作成したら終わりではなく、定期的な見直しと更新が重要です。顧客のニーズや市場環境は常に変化しており、古い情報のままでは効果的なマーケティング施策を維持することが難しくなります。

定期的なレビューのポイント

  • 顧客の課題やニーズに変化がないか確認する
  • 新しいタッチポイントやチャネルが追加されていないか見直す
  • 競合状況や市場トレンドの変化に対応する

この見直しのプロセスを継続的に行うことで、常に最新の顧客理解に基づいた施策を展開し、市場の変化に柔軟に対応することが可能になります。

まとめ

ペルソナとカスタマージャーニーは、顧客理解のための強力なツールです。
正しく設計することで、施策の精度が上がり、成果に直結します。

  • ペルソナ: 顧客像を明確にする
  • カスタマージャーニー: 顧客の行動を可視化する

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この記事を書いた人[ABOUT

WEBマスターやデジタルマーケティング業務で20年以上の経験。
インバウンドマーケティングの仕組み構築と運用・グロースの責任者として、中小企業を中心に業務効率化をしてきました。
現在は、大手広告代理店グループで同様の任務を担っています。